BreakThrough 企業インタビュー

設備投資不要でエネルギーコストをカットする「ソフトESCO」【エコエナジー株式会社】

2017年 9月 13日

設備投資不要でエネルギーコストを10〜50%カット。独自の成果保証スキーム「ソフトESCO」。
設備投資不要でエネルギーコストを10〜50%カット。独自の成果保証スキーム「ソフトESCO」。

summary

コンサルタントとしての新分野開拓
省エネの本質を追求するという姿勢
人を育てるという新しい企業価値

省エネコンサルタントという新分野の開拓

顧客の光熱水費などの経費削減を行うESCO(Energy Service Companies)事業。従来のESCOは新しい設備の提案や設備の点検・整備を行うハードESCOが主流だった。

しかし同社の「ソフトESCO」は、新たな設備更新するハードESCOに代わりに、クライアント企業の従業員に効率的な設備運転・運用を指導し、既存設備を最適に運用させることで、省エネの仕組みを構築するプログラムを作り上げた。その結果、従業員の知識・実践経験といったソフトの部分を強化することで、電気使用量を平均30%削減させるなどの成果をあげている。

同社のプログラムの対象企業は電気使用料が月額100万円以上の企業。「ソフトESCO」の前身となる省エネプログラムの採用実績は、SONY・大塚製薬・大塚製薬工場・大塚食品・日清医療食品・NIDEK・小正醸造など、620事業所以上。最大50%の電気使用量を削減した事例もある。

設備やメンテナンスの見直しではなく、設備の使い方を指導することで、大幅なコストカットを実現可能。
設備やメンテナンスの見直しではなく、設備の使い方を指導することで、大幅なコストカットを実現可能。

成果保証。コスト削減+体制構築+人材育成を同時に実現。

同社の「ソフトESCO」は、設備投資の最適な使い方をトレーニングし、既存施設の効果を最大化する。これにより削減されたコストを利益に変換することにコミットしている。さらに、企業の文化に合わせた人材育成や体制作りも同時に実現している。今までの省エネサービス導入実績により培った知的財産で、自発的に課題を発見し、解決する人材の育成が可能だ。省エネだけでなく日常業務の改善にまで貢献できる点も、「ソフトESCO」の強みと言える。

受講生の理解度には「わかる」「理解する」「できる」の3つのステップがある。通常の研修プログラムは、「わかる」「理解する」状態に受講生を引き上げて終わることが多いが、同社のプログラムは違う。受講生たちが「教えられた以上に取り組む」「取り組む」状態にまで受講生をボトムアップし、それによって生み出される成果を保証している点が、同社の「ソフトESCO」最大の特徴だ。座学で終わることなくトレーニングも実施し、成果を生み出す。組織に属する個人の力量(人間力)を引き上げ、企業に活力をもたらし、利益を創出する。

世界全体の社会問題だからこそ人材育成を通じてグローバルへ

2020年以降の地球温暖化対策を定めたパリ協定に各国が合意し、気候変動の脅威に対する対応強化が世界全体で急がれている。こうした国際的な問題に対して、同社の「ソフトESCO」は企業の人材育成を通じて貢献できる。2050年までにCO2排出ゼロを目指す同社は、「ソフトESCO」をグローバルに展開することも視野に入れている。
■CO2削減
■原価低減
■人間力向上
■企業の活力向上
■利益創出
こうしたメリットを提供できる同社のプログラムは、環境問題が叫ばれている時代だからこそ、世界で受け入れられるに違いない。

パリ協定の合意など世界で環境問題に注目が集まる中、同社の「ソフトESCO」にも期待が高まっている。
パリ協定の合意など世界で環境問題に注目が集まる中、同社の「ソフトESCO」にも期待が高まっている。

環境問題が叫ばれるようになって久しいが、真剣に省エネ対策に向き合う企業は世界的に見ても少ない印象だ。そんな中、CO2排出ゼロに向け地道な活動を続けている。同社がここまで省エネ促進に注力する背景には、まだ記憶に新しい東日本大震災がある。震災で電気、燃料の大切さに初めて気づいた人も少なくはないだろう。恒久的にエネルギーを使うためには、我慢だけでなく、本質的な仕組みと仕掛けが欠かせない。同社は教育プログラムを作るだけにとどまらず、その内容を発信し、仕組みを作る人材育成に注力することで、受講生たちの「影響力・発信力・浸透力」を高めることに成功している。従来のエネルギーを消費する仕組みではなく、使用する側の発想を変革し、省エネシステムを最適化させることで、社会規模での環境問題解決の糸口になるのではないかと思う。

企業データ

企業名
エコエナジー株式会社

新たな設備投資なしに、既存の施設設備の使い方を変える事でコストとCO2排出量の削減を実現。ボトムラインの改善による増益(コストの利益化=純利益の創出)を企業組織の特質に合わせて実現する「EcoFitness(R)」は、省エネの成果+組織の体制づくり+現場のコア人材の育成を同時に実現する画期的なオリジナルプログラムです。