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小型・軽量・高出力のリチウムイオン電池の企画・設計に対応【八洲電業株式会社】
2020年 4月 7日
製品名=カスタムメイド対応の「リチウムイオン電池」
小型・軽量でもパワフルなリチウムイオン電池の企画設計が可能
リチウムイオン電池は、充電が可能な二次電池の中で、小型・軽量でありながら電圧が高く、また電池残量が減ってもパワーが持続されることなどが主な特徴。携帯電話やスマートフォン、ノートPC、電子タバコ、電気自動車(EV)など、あらゆる充電式電子機器に活用されている。
八洲電業株式会社は、有機物の電解質を使った一般的なリチウムイオン電池と、高分子ポリマーの電解質を使ったリチウムイオンポリマー電池の企画・設計製作事業を展開。DC12V〜48Vに対応する幅広いラインナップを用意しているだけでなく、ニーズに即して企画・設計・試作・量産も可能だ。
大型ドローン用電池では国内シェア50%超の実績
同社が、電池事業に着手したのは約20年前。当初はニカド電池やニッケル水素電池をメインとしていたが、「環境に優しい」を理念として新たにリチウムイオン電池の設計・開発を始めた。コンシューマー向け釣り竿の電動リール用バッテリー「FishingCUBE」シリーズは、10年ほど前から継続して販売。また大型ドローン用電池としては、50%超という国内シェアを誇る。
ユーザーの声に耳を傾け製品の改良やラインナップの充実を図ってきた結果、市場での高評価につながり、リピーターも多い。また昨今、引き合いが増加している産業用バッテリーへの展開の際は、顧客ニーズを丁寧にヒアリングした上で、製品の企画・設計の提案から対応している。
今後は産業用を中心に多様なニーズに対応
同社が今後有望視しているのは、産業用バッテリーの市場だ。特にニーズが拡大傾向にある大容量電池の開発を積極的に進めていく方針。またサイクル回数※3000回以上が可能な長寿命電池の研究開発にも力を入れていくという。こうした電池そのものの高性能化に加え、長寿命電池の特性を生かしてさらに長時間の飛行を可能にするガソリンエンジン併用型の「農薬散布用ハイブリッドドローン」の開発も進行中だ。
「例えばAGV(無人搬送車)などで大容量電池を必要としている工場など、電池のことでお困りごとがあればご相談ください」と同社。電池に悩む企業なら、まずはこの呼びかけに応じることが、事業課題の解決やビジネスチャンスを引き寄せるきっかけになるかもしれない。
※充電から放電までのサイクルを繰り返せる回数
取材日:2020年1月30日
企業データ
- 企業名
- 八洲電業株式会社
1960年に個人事業として創業し、74年に大阪市で八洲電業株式会社設立。コンシューマー向けから産業用まで多種多様なリチウムイオン電池と、その周辺機器の開発・販売を行う。さらにFAシステムの開発・販売等も手がけ、農薬散布用ハイブリッドドローンの開発も進行中。