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アルミ等のさまざまな材料に多様な方法で印刷し、各種産業用銘板を実現【三鷹製版株式会社】
2020年 3月 19日
製品名=アルマイト銘板をはじめとした「各種産業用銘板の製造」
得意のアルマイト処理などで高付加価値の産業用銘板を実現
各種ネームプレートはもちろん、制御盤や機械装置などの操作手順を示すパネルなどとしても広く用いられている産業用銘板。中でも製造現場などで用いられる銘板には、大きさや形状、素材、機能性などに対する高い要求が求められる。三鷹製版の銘板製造技術なら、アルミに特殊な加工を施した上で印刷するアルマイト銘板をはじめ、各種金属や高機能樹脂フィルムへの印刷加工、シール・ラベルの対応まで、産業用銘板に求められる多くの要求に対応できる。
しかも国際基準のものづくりに対応できるよう、グローバルスタンダードを意識してISO9001やISO14001などの取得はもちろん、さらに高度な航空宇宙産業版のISOと呼ばれるJISQ9100も取得済みだ。高度な要求にも応えられる体制を整備したことで、顧客ニーズに適したあらゆる提案ができることも強みの一つ。具体的には、こうした業界で要求されるコスト低減や各種提案への高度な要望に対応し続けてきたことにより強化された提案力をもって、顧客ニーズに合わせたQCD提案が可能となっている。
耐摩耗性や耐油性に優れた銘板で多様な業界の課題を解決
同社の大きな強みであるアルマイト銘板は、アルミ薄板に陽極処理を施すことで防錆、スクラッチ耐性を得て硬度化、一部をマスキング染色することでその部分への染色を可能としたもの。しかもこの染色は、耐摩耗性や耐油性、耐溶剤性に優れており、表面を擦っても、溶剤の中に浸しても消えることがない。つまり、「機械同士の摩擦がなかなか避けられない」や「油や各種溶剤との距離が近い」など、特殊な製造現場の環境にも適した銘板と言えるだろう。
すでに医療機器や航空機器など高度な品質を求められるメーカーをはじめ、油空圧機器、超音波関連機器、計測機器、印刷機器関連のメーカーなど、非常に幅広い業界へ導入されている。
経営計画の見直しで高付加価値製品を追求
5〜10年ほど前まではISOやグローバル化とも無縁だったという同社は、客観的視点での定量評価ができる体制にシフトするなど経営計画を抜本的に見直したことで、高付加価値製品を追求できるようになり、さらにコスト優位製品の研究も優先できるようになった。社内の工場間コンペティションなどを開くことで、さらなる研究開発を進めているという同社が今後見据えているのは海外企業との連携だ。グローバルスタンダードを意識している同社の技術と海外に精通した人員が、次の国際取引を作り出す日もそう遠くはないだろう。
取材日:2019年12月17日
企業データ
- 企業名
- 三鷹製版株式会社
1955年に設立。産業用機器製造分野に必要な多種多様な銘板(ネームプレート)の製造を事業の柱とし、プリプレス、印刷、加工といった主要工程を社内一貫体制で対応。2018年にISO14001、翌19年にISO9001とJISQ9100を取得するなど、環境や品質マネジメントへの意識も高い。