インスタグラムが流行っていますが、BtoBの業種でも効果がありますか？

2021年 3月 12日

食品加工の工場を経営しています。インスタグラムが流行っていると聞いて、私の会社でもやってみようと思うのですが、うちの仕事のほとんどは下請けのため、お客さんは個人ではなく企業だけとなります。BtoBのビジネスを行なっている会社がインスタグラムをしてもあまり意味ないですよね。

若い女性だけのSNSではない。広い年代で使われているSNS

インスタグラムというとどうしても若い女性だけが使っているようなイメージが強いですが、最新のデータをみていただくと、そんなことがないことがわかります。

こちらは総務省が調べた年代別のSNSの利用率ですが、意外と30代が一番高く、40代も高いことがわかります。インスタグラムを運営するfacebook社の2019年6月の公式発表では、男女差はほとんどなく男性が43％、女性が57％ということがわかりました。

• Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破

この情報だけでも十分にビジネスでも使える可能性があることがわかります。

写真を見るだけではない。検索対策にも効果的。

他の質問者の回答でも書かせていただきましたが、インスタグラムの強みは意外と検索対策です。私自身は何かを調べたい時はGoogleで検索をするのが通常ですが、若い人を中心にインスタグラムのハッシュタグを使って検索をするのが一般的になってきています。特に日本の利用者のハッシュタグ検索は多いようで、facebook社の2019年6月の公式発表では、他の国と比較して3倍も多いようです。そのため、インスタグラムで情報を発信することは、御社を検索する人に情報を伝える方法の1つになります。

情報を伝えたい対象は誰ですか？見込客？最終消費者？？

ここまで書くと「うちの取引先の人は年配の人が多いから、やっぱりインスタグラムは関係ないか？」と思われるかもしれません。私の身近なところでもGoogleやYahoo!の検索エンジンで検索する方が多いですが、確実に若い人を中心にインスタグラムで検索する人は増えています。御社の取引先や見込客の方も、インスタグラムで御社の情報を見つけてコンタクトを取ってくる時代はそんなに遠くないと思います。

そして、御社の情報発信の対象は、見込客だけでしょうか？食品加工業であれば、最終消費者にはいろいろな方もいると思います。その中にはインスタグラムを使っている人も多いでしょう。御社のお仕事は、最終消費者にとっては黒子の存在で前には出てこないかもしれませんが、丁寧な仕事ぶりや、高い技術をインスタグラムの写真や動画で情報発信をすれば、さらにその商品にファンになってくれるかもしれません。それに加えて、求人でも効果的だと思います。これから働くこところ、働きたいと思うところの、会社のH Pだけでなく、インスタグラムでも事前に検索する方は多いです。インスタグラム上に情報がある会社とない会社では、やはりある会社の方に安心感を抱くのではないでしょうか。

インスタグラムで情報を効果的に伝えるために重要なのは＃（￥ハッシュタグ）の使い方

最後にどうやれば効果的な投稿ができるのかについて、ご説明したいと思います。インスタグラムには色々とテクニックがありますが、今回はハッシュタグについてご説明したいと思います。ハッシュタグとは、#（ハッシュタグ）に単語（キーワード）をつけたものです。インスタグラムの検索ではこのハッシュタグに付ける単語が重要となります。とても良い投稿をしても、良いハッシュタグがあまりついていないので、あまり見られていないという投稿もよく見かけます。

効果的にするためには「誰（対象）」に伝えたい投稿なのかをはっきりして、「誰（対象）」が検索しそうな単語（キーワード）をつけてください。2021年2月の段階では、1つの投稿に30個までハッシュタグはつけられます。30個というと、「とても多くてそんなに付けられない」という方も多いですが、せっかく付けられるチャンスですので、なるべく多く付けてください。

そんなに投稿の「誰（対象）」は変わらないと思いますので、10個ぐらいのハッシュタグを作ってメモ帳にコピーしておいて、投稿の度にペーストして使うのも良いと思います。

回答者

中小企業診断士　仲田　俊一

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