起業マニュアル

広告の掲載方法

看板の設置方法

せっかく良い商品やサービスを販売しても、その情報が見込み客に伝わらないと売れません。売れるためには情報の発信、プロモーションが必要となります。創業時は特に知られていないので重要です。ここでは、プロモーションの一つである広告について紹介します。

どこに広告を掲載すると効果的か

「ゴールデンタイムのテレビCM」や「人気のホームページのトップページ」、「大手新聞」に広告を掲載すれば多くの人に見てもらえます。ただし、このような多くの人たちに見てもらえる媒体は、掲載の金額が高くなります。広告を掲載する時にはどうしても費用がかかってしまうので、できる限り抑えた上でいかに効果を出すかが重要になります。

1.あなたの見込み客はどこにいるのか?

費用を抑えるにして、やみくもに安い媒体にばかりに掲載しても効果は出ません。見込み客が見ている媒体を探すことから始めましょう。そのためには、見込み客、いわゆる、顧客ターゲットを明確にすることが重要です。これが明確になれば、どの媒体に掲載すれば良いかがわかります。

例えば、地元の70代向けに商品をアピールしたければ、ネット広告を行うよりも、地元の人が良く見る掲示板や、地域情報誌などに掲載する方が良いでしょう。ターゲットが地元の30代なら、SNSの広告を使う方が予算を抑えながら効果的なアピールができるでしょう。

このように、顧客ターゲットと媒体の選別は関係性が強いです。顧客ターゲットを明確にして、その人たちが良く見る媒体に掲載しましょう

2.媒体の種類

広告には、テレビ、新聞、雑誌、インターネット、フリーペーパー、交通広告など、いろいろなものがあります。

(1)テレビ

視聴者数が減ったと言われていますが、まだまだ影響力が強い媒体です。その分、掲載費用も高いですが、流すCMを地方局の番組にしたり、ゴールデンタイム以外の時間に放映したりすると費用を抑えられます。顧客ターゲットと合わせてどのエリアのどの時間帯に放映するのが良いのかを考えてみましょう。

(2)新聞

全国紙か地方紙、朝刊と夕刊、掲載する場所や大きさによっても、金額は大きく変わります。地域に限定した人たちにアピールしたいのであれば、全国紙ではなく地方紙でも良いでしょう。若い人を中心に新聞離れは進んでいるので、若年層を顧客ターゲットにしている場合には注意が必要です。

(3)雑誌

世の中のほとんどの雑誌は、世代や趣味に特化したものになっています。雑誌の購読者は、その雑誌のファンなので、じっくりと読む方が多いです。雑誌の層と合えば、効果的な媒体になります。雑誌の掲載費用は、発行部数と掲載の面の大きさ、掲載のされる場所によって変わります。

(4)インターネット広告

インターネット広告では、ポータルサイトへのディスプレイ(バナー)広告、検索エンジンに掲載される検索連動型(リスティング)広告、SNS広告等があります。インターネット広告の一番大きな特徴は、効果が測定できるということです。テレビや新聞などの他の媒体では、実際に何人が広告を見たのかという測定はできませんが、インターネット広告の場合はそれがリアルタイムで可能になります。そのため、金額もクリックした分だけの請求のように成果報酬型の形態が多いです。人気のある検索キーワードや、人の目につく場所での掲載になると単価が高くなります。

(5)フリーペーパー

地域情報や趣味のものなど、多種多様のフリーペーパーが発行されています。地域に根ざした商品やサービスを提供するのであれば、地域情報誌を検討するのも良いと思います。フリーペーパーも雑誌のように発行部数、掲載面、掲載場所で金額が変わります。

(6)交通広告

駅のポスターから、電車やバスの中のポスターや映像まで多くの種類があります。駅はその駅の利用者に対して、アピールができますが、電車やバスになるとその沿線の人たちという広いエリアにまでアピールをすることができます。乗降客数や掲載の大きさによって金額が変わります。

掲載をする上での注意点

1.費用についての注意点

費用については、制作費と掲載費の2種類があります。制作費は、広告を作る費用で、掲載費は広告を掲載する費用です。自分で映像や紙面のデザインなどがあれば一部調整費用等が発生する場合もありますが、基本的には制作費はかかりません。掲載をしたいけれと、デザインも何もないという場合は、両方の費用が発生するのでこの点は気をつけてください。

2.掲載内容についての注意点

良い場所に掲載をしても、内容が悪ければ効果が出ません。内容にも工夫をしてください。テレビや雑誌、新聞でもそうですが、中身は見るけど広告は見ないという人も多いのが事実です。どうしたら自分の広告で目を留めるかを考えましょう。写真やキャッチコピーで目立たせたり、来店者へのクーポンなどの特典を付けたりするのも効果的です。