起業マニュアル

開業前にやっておきたい集客販促

開業前にやっておきたい集客販促

開業のタイミングというのは、メディアの人からも、知人・友人、店舗を出すのであれば近隣の方たちからも注目をされやすい時です。集客販促において、注目をされやすいというのは絶好のタイミングです。ここでは開業時の集客販促の基本を中心に紹介します。

集客販促って何から始めれば良い?

集客販促を始める際に、一番初めに行うことは、顧客ターゲットの設定です。どんなお客さんをお店に呼びたいのかを明確にすることで、自然と集客販促の方法が決まっていきます。「地理的」、「人的」、「心理的」の3面で顧客ターゲットを具体化していくと明確にしやすいです。

1.地理的な面で設定をする

「近隣の人向け」、「国内の人向け」、「海外の人向け」等のように、見込み顧客の住まいや勤務地のエリア(場所)で設定します。店舗型の事業であれば、場所の影響が強く「近隣の人向け」が多い傾向がありますが、観光地の店舗は広い範囲に設定することが多いです。ネット通販のような無店舗型の事業は、ネットに繋がっていれば誰でも来店できるため、「国内の人向け」「海外の人向け」のような広い設定になる傾向があります。

2.人的な面で設定をする

「主婦向け」、「高齢者向け」、「サラリーマン向け」、「学生向け」のように、見込み顧客の"性別"や"年齢"、"職業"等の特性で設定をすることです。特性が変われば人の好みも変わるため、売るべきものも広告の内容も変わるため人的な面で設定します。

3.心理的な面で設定をする

「高級志向」、「マニア」、「アウトドア志向」、「教育熱心」のように、人の内面の特性で設定をすることです。主婦であっても「高価格志向」の方もいれば「低価格志向」の方もいます。この違いは大きく、前者と後者では好みが大きく変わるため、心理的な面も設定します。

4.設定をするコツ

1つ目のコツは3つの面を組み合わせることです。「近所の教育熱心の主婦」、「日本国内の高齢者のカメラマニア」「近所で働く低価格志向のサラリーマン」のように組み合わせると、顧客ターゲットのイメージが見えてきます。
2つ目は、まずは大まかに決めることです。地理的であれば「お店から半径○km」、人的であれば「20代の会社員の女性」のようにより具体的にすることが望ましいですが、最初から具体的にするのは難しいです。まずは大まかに決めて、事業を進めるなかで具体的にしていきましょう。

開業時の代表的な集客販促方法

開業時の代表的な集客販促方法を、インターネット関連の方法とアナログな方法に分けて紹介をします。どちらが良いということはありません。設定した顧客ターゲットにどの方法が合っているのかを考えて選んでください。

1. インターネット関連の方法

(1)ホームページ

無店舗型の方は特に重要ですが、店舗型でもホームページは準備しておくと良いでしょう。買い物や遊び、外食などの行動を起こす前にインターネット検索をする人が多く、集客を行うには欠かせないツールになっています。
ホームページ開設当初は、SEO対策を行ってもなかなか検索エンジンの上位に表示されません。そのため、検索連動型のインターネット広告も検討してください。入札金額に応じて、検索エンジンの広告エリアに時間がかからずに上位に表示されます。

(2)Googleマイビジネスへの登録

店舗へ集客に便利なのが「Googleマイビジネス」です。情報を登録するだけで、Googleマップ上に自分のお店を掲載することができます。Googleマップを使って、お店を検索する人も多いため、地図上から直接顧客を呼び込むことができます。登録は無料ですので、活用を検討するとよいでしょう。

Googleマイビジネス

(3)SNS

開店までのストーリーを見ていると、愛着がわいて、お店に行きたくなる人もいます。開店後の情報発信としても有効なツールなので開店前から是非初めてください。FacebookやInstagram、Twitterなど、いろいろなサービスがありますが、使いの慣れたサービスの中で、新しく店舗のアカウントを取得して始めるのが継続しやすいため、おすすめです。

(4)プレスリリースの配信

今までにないようなサービスや商品、店舗の場合には、是非プレスリリースの配信を行ってください。新聞や雑誌、ポータルサイトなどのメディアに記事として無料で掲載されるかもしれません。掲載されない場合も多いですが、された時の効果は大きいのが特徴です。

2. アナログ関連の方法

(1)ポスティングや新聞折込み

近所の方たちを顧客ターゲットにしている場合には、非常に効果的です。開店準備の様子を見て気になっているところにチラシが届くと、どんな店が開店するのか詳細を見てしまうものです。配布するエリアの選定とチラシの内容が重要になります。

(2)近隣への挨拶

これから店舗を運営する上でも近隣住民の理解は必要ですし、将来の優良顧客になる可能性もあります。近隣の方たちへチラシを持って挨拶に行きましょう。

(3)知人や友人への連絡

知人や友人は単なる見込み客だけでなく、あなたのお店をPRしてくれる重要なキーパーソンになります。電話や手紙で開店の連絡をしましょう。来店が難しい場合でも、SNS等であなたのお店をPRしてくれるはずです。一度、知人と友人の名前を棚卸しして、リストを作ってみましょう。

集客販促方法のポイント

1. 顧客ターゲットに合わせて、効果的で効率的な方法を選択する

特にインターネット関連の方法など、苦手な方法がある場合は、得意な人や会社に協力を仰ぐのも重要です。

2. 特典を付けて来店のハードルを下げる。

初めてのお店やサービスの利用には、心理的な抵抗感がある人も多いです。チラシやホームページには、オープニングのキャンペーンやノベルティのプレゼントなどの特典情報を付けて、初回来店や利用のハードルを下げましょう。

3. 効果測定を行って、次の集客販促につなげる

チラシに載せる特典をクーポンにするなど、何を見て来店をしたのか数えられるようにしましょう。1週間や1ヶ月毎などに定期的にその数を集計して、方法別に費用対効果を測定してください。費用対効果が良いものは継続をし、悪いものは改善するか場合によっては終了することが重要です。

最終内容確認 2018年2月