中小企業の人材確保
人手不足に対応するための支援情報
中小企業が人手不足に対応し、人材確保を実現するための支援情報を紹介します。Q&Aや相談窓口、補助金・助成金・融資情報を掲載しています。
我が国経済は、深刻な人手不足に直面しています。少子高齢化による生産年齢人口等の構造的な問題があり、人手不足は中長期的に続く可能性があると指摘され、人の確保が困難な「求人難」の時代を迎えています。特に中小企業・小規模事業者にとっては、若者の強い大企業志向、大企業との賃金格差、高い離職傾向等によって、より一層厳しい状況です。
当サイトが2023年11月に実施した緊急アンケート調査「人手不足に関する中小企業・小規模事業者の意識調査」では、以下のようなことが分かりました。
- 回答者の3割強が人手不足の状況を深刻と捉え、6割強が重要または将来的な課題と認識
- 業種によって人手不足の深刻度に差、特に建設業やその他サービス業では深刻度が高い傾向
- 人材確保対策への取組は、シニアの活用は進んでいるものの、副業人材・外国人・障害者の活用は進んでいない
- 業務効率化や職場環境の整備には、コスト・ノウハウ・情報の不足が課題で、更なる支援が求められる
中小企業庁「中小企業・小規模事業者 人手不足対応ガイドライン(改訂版)」では、人手不足対応の200以上の好事例の分析から、中小企業が人手不足に対応する際の視点として、次のような5つのステップが重要であることが指摘されています。
このページでは、ステップ4にあたる「求人・採用/登用・育成(人材に関する取組の実施)」を中心に、中小企業が人手不足に対応し、「人材確保」を実現するための支援情報を紹介します。
人手不足に対応し「人材確保」を実現するための支援情報
人手不足の解決に繋がる中小機構の支援メニュー
中小機構では、「人材」と「省力化」の課題に対し、4つの中小企業者ニーズごとに対応する支援メニューを用意しています。
支援メニューを見る特集・事例「人手不足を乗り越える」
深刻化する人手不足に向き合い、乗り越えるために取り組む中小企業を紹介します。
特集・事例を見るビジネスQ&A
人手不足や人材確保に関する疑問に、専門家が回答したQ&Aを紹介します。
採用・雇用に関するQ&A
採用・雇用全般について知りたい
- 初めて人材の採用をするのですが、失敗しない採用のポイントを教えてください。
- 人手不足が深刻な現在、良い人材はどうすれば確保できますか?
- どうすれば会社に必要な経営幹部となる人材を採用できますか?
- 増員のための採用を成功させるポイントを教えてください。
- 新卒採用のために中小企業はインターンシップをどのように活用すればよいでしょうか?
支援制度について知りたい
選考方法について知りたい
非正規従業員の活用について知りたい
人材の定着について知りたい
人材育成に関するQ&A
リーダーの育成について知りたい
若手社員やアルバイトの育成について知りたい
人材育成体制の構築について知りたい
経営ハンドブック
新卒採用やシニア採用、福利厚生や従業員教育など、人材確保につながる知識を紹介します。
取組事例(官公庁公開)
官公庁が公開している人手不足への対応や人材確保に関する取組事例集を紹介します。
- 中小企業庁「中小企業・小規模事業者の人材活用事例集」 経営課題に基づき、計画的に数年後を見据えた人材の採用・育成・活用に取り組み、一定の成果を上げた事例を紹介しています。
- 中小企業庁「中小企業・小規模事業者の人手不足への対応事例集」 高度外国人や就職氷河期世代を含む、多様な人材を活用する事例を紹介しています。中小企業が人手不足に対応していく上での考え方や取組のポイントを整理しています。
- 内閣府「プロフェッショナル人材事業 活用事例」 各都道府県に設置されているプロフェッショナル人材戦略拠点が、地域企業とプロフェッショナル人材のマッチングをサポートする「プロフェッショナル人材事業」の代表的な事例を掲載。「その他(事例集)」では、過去(令和2~5年度)の事例集をまとめています。
- 内閣府「令和5年度プロフェッショナル人材活用ガイドブック」 令和5年度のプロフェッショナル人材活用事例をガイドブックで紹介しています。※令和2~4年度版は上記 内閣府「プロフェッショナル人材事業 活用事例」リンク>「その他(事例集)」から
- 厚生労働省「人材確保に「効く」事例集」 厚生労働省の「雇用管理改善促進事業」において得られた知見を整理した事例集です。事例は保育、訪問看護、運輸、警備の4業種の事業所のものですが、一般的に適用できる方策や知見が抽出されており、他の業種においても参考にすることができます。
- 経済産業省関東経済産業局「就職氷河期世代採用・活用事例集」 就職氷河期世代の採用を行った企業の事例集です。採用に至った背景や、採用ツール・手法などを紹介しています。
- 経済産業省関東経済産業局「外国人材採用・活用事例集」 外国人材の採用を行った企業の、採用のポイントや工夫、苦労した点や課題などを紹介しています。また、都道府県等の地域の取り組み事例もまとめています。
主要な支援施策
国などによる主要な支援施策を紹介します。
人材確保につながる基本的な対応や、支援策の概要を知りたい
- 中小企業庁「中小企業・小規模事業者人材活用ガイドライン」 人材戦略を検討するための3つのステップを紹介しています。
- 中小企業庁「よろず支援拠点における活用事例集」 支援機関が人材活用ガイドラインを活用する際のポイントを紹介しています。
- 中小機構「小規模事業者の人手不足対応サポートブック」 【支援機関向け】小規模事業者の状況・課題に応じて様々な切り口から支援のポイントを記載しています。
専門家に相談をしたい
- よろず支援拠点全国本部「支援拠点一覧」 よろず支援拠点には、多様な分野に精通した専門家が在籍しています。
- 中小機構「経営に関する相談」 中小機構では、中小企業の経営に関する様々な課題やお悩みにお応えしています。
- 中小機構「人材育成オンライン相談窓口」 中小機構では、人材育成に関する悩みを相談できるオンラインの相談窓口を設けています。
- 中小機構「人手不足オンライン相談窓口」 中小機構では、人手不足に関する悩みに対して、無料で相談できるサービスを実施しております。
- 中小機構「経営相談チャットサービス E-SODAN」 AIチャットボットと専門家(平日9~17時)に、チャットで経営に関する相談が出来ます。
人材確保対策や省力化等に幅広く活用できる支援策を知りたい
- 厚生労働省「人材確保対策」 雇用管理改善支援、マッチング支援、能力開発支援など、人材不足が顕在化している分野における様々な支援施策を紹介しています。
- 厚生労働省「人材確保等支援助成金」 人材確保等支援助成金は、魅力ある職場づくりのために労働環境の向上等を図る事業主や事業協同組合等に対して助成をするものです。
- 観光庁「観光地・観光産業における 人材不足対策事業」 宿泊業の人材不足対策・業務効率化に資する設備・サービスの導入を支援します。
- 中小機構「中小企業省力化投資補助金」 付加価値額向上や生産性向上に効果的な汎用製品を「カタログ」から選択・導入することで、付加価値や生産性の向上、さらには賃上げにつなげることを目的とした補助金です。
高度人材を採用したい
- 内閣府「プロフェッショナル人材戦略ポータルサイト」 プロフェッショナル人材事業は、各道府県のプロフェッショナル人材戦略拠点と地域関係機関等が連携しながら、地域企業の「攻めの経営」への転身を促し、それを実践するプロフェッショナル人材の活用をサポートします。
- 金融庁「地域金融機関による人材仲介 特設サイト(人財コンシェルジュ)」 地域金融機関等による人材マッチングに関する取組や、相談窓口を紹介しています。
- 地域経済活性化支援機構(REVIC)「REVICareer レビキャリ」 地域の中堅・中小企業による人材の確保を進めるため、REVIC が運営する情報システム「REVICareer レビキャリ」を活用して大企業人材に新たな就業の機会を創出した地域の中堅・中小企業に対して、地域企業経営人材確保支援事業給付金を給付しています。
- JETRO「高度外国人材活躍推進ポータル」 高度外国人材の採用を目指す日本企業に向けて、よくある疑問や、分かりやすい動画などで情報を提供しています。
- AOTS(海外産業人材育成協会)「外国人材紹介事業」 60年以上の海外人材育成により形成されたネットワークを活かして、アジア新興国の高度外国人材等を日本企業へと紹介する有料人材紹介事業です。外国人材受入れに関するアドバイスや来日前後の日本語教育など、紹介だけでなくその前後の支援も提供しています。
経験者採用(中途採用)を促進するための支援策を知りたい
- 厚生労働省「早期再就職支援等助成金(中途採用拡大コース)」 中途採用等支援助成金(中途採用拡大コース)は、中途採用者の雇用管理制度を整備した上で中途採用の拡大を図る事業主に対して助成をするものです。
- 厚生労働省「早期再就職支援等助成金(UIJターンコース)」 中途採用等支援助成金(UIJターンコース)は、東京圏からの移住者を雇い入れた事業主に対し、その採用活動に要した経費の一部を助成するものです。
高年齢者や障がい者などの雇入れを行いたい
- 厚生労働省「特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)」 特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)は、高年齢者や障害者等の就職困難者をハローワーク等の紹介により、継続して雇用する労働者(雇用保険の一般被保険者)として雇い入れる事業主に対して助成をするものです。
- 厚生労働省「65歳超雇用推進助成金」 65歳超雇用推進助成金は、高年齢者が意欲と能力のある限り年齢に関わりなく働くことができる生涯現役社会を実現するため、65歳以上への定年引上げや高年齢者の雇用管理制度の整備等、高年齢の有期契約労働者の無期雇用への転換を行う事業主に対して助成するものです。
- 厚生労働省「トライアル雇用助成金(障害者トライアルコース・障害者短時間トライアルコース)」 トライアル雇用助成金(障害者トライアルコース・障害者短時間トライアルコース)は、障害者雇用についての理解を促し、試行雇用後の継続雇用への移行の促進を目的として、障害者に対して試行雇用(トライアル雇用)を行う事業主に対して助成するものです。
- 高齢・障害・求職者雇用支援機構「特例給付金」 特例給付金は、特に短い時間であれば働くことができる障害者である労働者を雇用する事業主に対する支援として、支給される給付金です。
育成に活用できる支援策を知りたい
- 厚生労働省「人材開発支援助成金」 人材開発支援助成金は、事業主等が雇用する労働者に対して、職務に関連した専門的な知識及び技能を習得させるための職業訓練等を計画に沿って実施した場合等に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成する制度です。
- 厚生労働省「キャリアアップ助成金」 キャリアアップ助成金は、いわゆる非正規雇用の労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化、処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成するものです。
- 厚生労働省「DX人材育成ナビ」 企業内のDX推進を担うコア人材を対象に、在籍型出向を通じて実践的なDXプロジェクト経験を提供し、企業のデジタル変革を支援します。
- 各省庁「デジタル人材育成関連施策」 「デジタル田園都市国家構想総合戦略」に基づき、2022年度から2026年度末までにデジタル人材を230万人育成することとしており、関係省庁にて様々な取組を行っています。デジタルスキルを高めたい個人の方、社員のデジタルスキルを高めたい経営者の方、大学等でのデジタル教育体制の構築・実施に取り組みたい方など、ぜひご活用ください。
- 中小機構「中小企業大学校」 全国9か所にある中小企業大学校では、経営に役立つ実践型の研修を開催しています。
- 中小機構「WEBee Campus」 WEBee Campusは、中小企業大学校で行っている中小企業の経営に役立つ研修をインターネットで受講できるオンライン研修サービスです。
- 中小機構「MANABee Campus オンデマンド講座」 仕事に活かせる実践的な内容をいつでもどこでも動画で学べます。200本の動画を無料でご覧いただけます。
人手不足の解消に繋がる大学校研修
都道府県等の補助金・助成金・融資情報
人手不足や人材確保への対応に活用できる、都道府県や市町村等の補助金・助成金・融資の情報を紹介します。
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