起業マニュアル
実行計画の書き方
計画の内容を固めたら、いつ、だれが、何を実行するかを明確にしておくことが、計画を予定通りに進めるコツです。事業内容や数値計画が固まったら実際にどのように実行するかの計画を立てます。計画段階も含め、起業後にどのように実行していくか、必要なことを整理して決めていきます。様々なことを並行して進めていくためには、実行計画の作成は不可欠です。
ここでは、実行計画の書き方から使い方のポイントを確認していきましょう。
実行計画
1.実行計画の作成メリット
実行計画は、目標を細分化し、期限を決めることによって、やるべきことが明確になり、リアルタイムで予定と実行のギャップを確認することができます。また、なにより直近の目標がはっきりしますので、モチベーションアップに繋がります。経営者と社員のみならず、社員同士でもお互いの動きが見える化されることにより、状況を共有しながら業務に取り組むことができます。
2.実行計画の書き方
実行計画の書き方は、例えば、縦軸で実行する事項、横軸で実行するタイミングや期間を示したチャート図を作成すると一覧性が高まります。漏れやダブりがないように、最初は大まかな事項で分類をつくることがポイントになります。また、実行する事項は、誰が行うのか、着手する責任者を決めておくと、実行漏れを防ぐことができます。
3.実行計画の使い方
実行計画の使い方は、着手をしたら、横軸の矢印線の色を変えたり、矢印ではなく予定期間を白丸(○)で示し、実行したら黒丸(●)に塗りつぶしていくなどして、実際の進捗管理に活用すると効果的です。
また、事業計画書で、大まかな実行事項と四半期単位の実施計画を作成したら、次のステップとして、詳細の実行内容と月、週単位のさらに詳細の実行計画の作成に繋げていくとよいでしょう。
4.書き方例
例えば、店舗を開くにあたり、「店舗準備」という大まかな事項を「物件探索」、「市場調査」、「物件決定」などに分解し、さらに「物件探索」は「店舗コンセプトの設定」、「エリアの設定」、「店舗面積の設定」などの事項にブレイクダウンしていき、物件探索に取り組むにあたって実行することを細分化していきます。
商品の準備であれば、「仕入業務」という大まかな事項を「発注」、「検収」、「保管」などに分解し、さらに「発注」は、「見積り依頼」、「発注量の決定」、「発注(発注書の送付)」などの事項にブレイクダウンしていき、発注業務の着手から完了までを実行する事項として記載していきます。
実行計画を記載することで、目標に向けて何をすべきかが具体化していきます。先ずは四半期単位の実行計画作成に取り組んでみましょう。