第4話 固い決意!?

言葉の壁を前に夢破れたアフロは船上でまずはとにかく語学勉強だと固く決意する。が、帰国し、楽しい日常を送る内にその熱がすっかり冷めていることを母親に指摘され、ようやく気づくアフロであった…。

海外に臨む際に、「言語に不安が・・・」という方は多いようです。しかしそこで立ち止まってしまうのはもったいないと思います。通訳や翻訳サービスを上手く活用もすれば、経営者による語学の習得は決して必須ではありません。それよりも商習慣の違いを理解したり、国内ビジネス同様に事業計画をしっかり立てたりといったことが重要になってきます。(海外企業と直接輸出の取引をする、ということになったら読み書きの出来る担当者が1名はほしいところです。)

【SWBS支援者コラム】
はじめる前の見極めが重要

準備で一番大事なことは、海外ビジネスに伴う投資に対する十分なリターンが見込めるかの見極めです。最低、3か年計画を作成した上で実際の検証をお勧めします。もちろん、人材確保、英語の資料なども大事ですが、それは二次的なものです。

現地販売においては、自社で販売子会社を設立する場合と、現地に販売代理店を設定する方法がありますが、自社で販売代理店を設立することはお勧めしません。それは、私の30年超の経験上、現地運営コストに見合う利益確保が難しい為です。また、現地での販売会社においての総務人事管理は非常に苦労します。従って、販売代理店を設定し、できるだけコストを抑えた上で、現地の市場調査も兼ね、市場、販売状況の検証を行うのが最小のリスクで最大のリターンが見込める秘訣です。現地には多くの日系商社が販売代理店として存在し、競争力、ユニーク性がある製品・部品であれば、販売代理店設定は容易です。また、上述の日本在住商社が現地子会社を有していることも多くあるので、そのルートから探す方法もあります。

海外ビジネスの準備ははじめる前の見極めが一番重要です。くれぐれもお忘れありませんように。

コラム執筆者

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