市場調査データ

セレクトショップ

2020年 3月 13日

セレクトショップは、消費者の根強い「低価格志向」によって、衣料品の出資額が減少傾向にあることに加え、実店舗での購入ではなく、ネット通販やフリマアプリの利用が浸透しつつあることから、各社一層の販売強化が求められているという状況。セレクトショップについて、消費者の利用状況や利用意向をアンケート結果を基に探っていく。

1. 現在の利用状況

現在の利用状況を見ると、「ほぼ毎日」~「2~3カ月に1回」を合算した「利用率」は、全体で10%、男性10%、女性10%であり、男性・女性ともに同率となっている(表1、図1)。

年代別・男女別でみて比較的利用率が高いのは、40代男性(15%)、30代男性(13%)、そして20代男性・30代女性・50代女性(12%)などである。

表1 現在の利用状況

表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況

図1 現在の利用状況

1回あたりの利用金額に関しては、利用者層全体でみると「3,000円以上」の利用が49%と最も多く、次いで「1,000円~1,999円(19%)」での利用が多い(図2)。全体で、3,000円以上が1回あたり利用金額の相場であろうと推定される。

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

今後「ぜひ利用したい」と「どちらかといえば利用したい」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で19%、男性16%、女性22%であり、女性の利用意向の方が高い(表2、図3)。

一方、セレクトショップの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で56%、男性52%、女性59%であり、こちらも女性の利用意向の方が高い。

年代別・男女別にみると、積極的利用意向は30代女性が高く、消極的利用意向40代女性が高いという傾向がみられる。

表2 今後の利用意向

表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図3 今後の利用意向

図3 今後の利用意向

セレクトショップを利用したことが無い方が、利用したいと思う金額は、全体で「300円未満」が54%と最も多く、次いで「500円~999円(19%)」の回答が多い(図4)。

図4 利用したい金額(「利用したことがない」回答者のみ)

図4 利用したい金額(「利用したことがない」回答者のみ)

(本シリーズのレポートは独自のアンケート調査の結果を基に作成しておりますが、その正確性・確実性を保証するものではありません。本資料のご利用に際しては、ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げます。)

調査概要

調査期間:

2019年6月14日~6月17日

調査対象:

国内在住の20代~60代男女(有効回答数:1,000人)

調査方法:

インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2019年6月