市場調査データ

リサイクルショップ(2020年版)

2020年 3月 6日

リサイクルショップの市場規模は、近年拡大傾向にある。その背景として、厳しい経済状況により消費者の生活防衛意識が高まり、結果的に廉価品の多いリサイクルショップは支持される形となった。今後は、消費者同士での円滑な不用品の商取引を実現した「フリマアプリ」との住み分けが注目される。以下では、リサイクルショップについて、消費者の利用状況や利用意向をアンケート結果を基に探っていく。

1. 現在の利用状況

現在の利用状況を見ると、「ほぼ毎日」~「2~3カ月に1回」を合算した「利用率」は、全体で15%、男性15%、女性15%であり、男性・女性ともに同率となっている(表1、図1)。

年代別・男女別でみて比較的利用率が高いのは、20代女性(18%)、30代男性(17%)、そして20代男性・40代男性・30代女性(16%)などである。

表1 現在の利用状況

表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況

図1 現在の利用状況

1回あたりの利用金額に関しては、利用者層全体でみると「1,000円~1,999円」の利用が33%と最も多く、次いで「500円~999円(21%)」での利用が多い(図2)。全体で、1,000円程度が1回あたり利用金額の相場であろうと推定される。

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

今後「ぜひ利用したい」と「どちらかといえば利用したい」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で28%、男性25%、女性30%であり、女性の利用意向の方が高い(表2、図3)。

一方、リサイクルショップの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で61%、男性61%、女性61%であり、こちらは男性・女性ともに同率となっている。

年代別・男女別にみると、積極的利用意向は30代女性・40代女性が高く、消極的利用意向は30代男性・40代男性が高いという傾向がみられる。

表2 今後の利用意向

表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図3 今後の利用意向

図3 今後の利用意向

リサイクルショップを利用したことが無い方が、利用したいと思う金額は、全体で「300円未満」が56%と最も多く、次いで「500円~999円(20%)」の回答が多い(図4)。

図4 利用したい金額(「利用したことがない」回答者のみ)

図4 利用したい金額(「利用したことがない」回答者のみ)

(本シリーズのレポートは独自のアンケート調査の結果を基に作成しておりますが、その正確性・確実性を保証するものではありません。本資料のご利用に際しては、ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げます。)

調査概要

調査期間:

2019年6月14日~6月17日

調査対象:

国内在住の20代~60代男女(有効回答数:1,000人)

調査方法:

インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2019年6月

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