市場調査データ

介護ショップ

2020年 4月 10日

介護ショップは、高齢者人口の安定的な増加を背景に、拡大傾向が続いている。一方、団塊の世代が2025年に75歳となることで、標準型の商品だけでなく、多様な製品が求められてくる可能性があり、介護福祉用具用品メーカーには特徴のある製品の提供が求められている。以下では、介護ショップについて、消費者の利用状況や利用意向をアンケート結果を基に探っていく。

1. 現在の利用状況

現在の利用状況を見ると、「ほぼ毎日」~「2~3カ月に1回」を合算した「利用率」は、全体で1%、男性2%、女性1%であり、男性の利用率の方が若干高い(表1、図1)。

年代別・男女別でみて比較的利用率が高いのは、30代男性(4%)、20代男性(3%)、そして60代女性(2%)である。

表1 現在の利用状況

表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況

図1 現在の利用状況

1回あたりの利用金額に関しては、利用者層全体でみると「3,000円未満」の利用が32%と最も多く、次いで「3,000円~4,999円(26%)」での利用が多い(図2)。全体で、3,000円程度が1回あたり利用金額の相場であろうと推定される。

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

(注:利用金額については、「利用経験あり」が全体数の20%未満と僅少のため、記載事項の数値の取り扱いには留意する必要がある。)

2. 今後の利用意向

今後「ぜひ利用したい」と「どちらかといえば利用したい」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で3%、男性3%、女性3%であり、利用意向は男性・女性ともに同率となっている(表2、図3)。

一方、介護ショップの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で34%、男性35%、女性33%であり、こちらは男性の利用意向の方が若干高い。

年代別・男女別にみると、積極的利用意向は20代男性・50代女性、消極的利用意向は30代男性・50代女性が高いという傾向がみられる。

表2 今後の利用意向

表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図3 今後の利用意向

図3 今後の利用意向

 介護ショップを利用したことが無い方が、利用したいと思う金額は、全体で「3,000円未満」が81%と最も多く、次いで「3,000円~4,999円(8%)」の回答が多い(図4)。

図4 利用したい金額(「利用したことがない」回答者のみ)

図4 利用したい金額(「利用したことがない」回答者のみ)

(本シリーズのレポートは独自のアンケート調査の結果を基に作成しておりますが、その正確性・確実性を保証するものではありません。本資料のご利用に際しては、ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げます。)

調査概要

調査期間:

2019年6月14日~6月17日

調査対象:

国内在住の20代~60代男女(有効回答数:1,000人)

調査方法:

インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2019年6月