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能登半島地震の被災4県の物産による「復興応援フェア」を東京駅で開催:中小機構
2024年 3月 28日
中小機構は令和6年能登半島地震により被害を受けた石川県、富山県、福井県及び新潟県の食品事業者を応援するために、3月28日から31日まで、東京駅地下1階「スクエアゼロ」で「復興応援フェア」を開催する。初日の28日は、4県の109社、242商品がそろえられた。通勤客や旅行客が足を止め、熱心に品定めをする姿も見られた。
4県から集められた食品は、のどぐろチップス(金沢市)、能登のはちみつ(石川県穴水町)、ほたるいかの生造り(富山県射水市)、ピリ辛からし巻(新潟市)、雪の幸プリン(新潟県糸魚川市)、米粉のチーズケーキ(福井県)など、どれも地域の特色が感じられる逸品ぞろい。石川県七尾市の株式会社o.f.sが提供した「能登牡蠣ペーストと生ハムの大人ピザ」は、地震で七尾の港が使えない状態だが、社長が自ら海にカキを採りに行ってつくったものだという。
初日の28日はオープンと同時に多くの買い物客が来場した。ある女性は「東京駅には別の目的で来たが、思わず購入することにした。現地にはなかなか行けないが、買うことで少しでも応援したい」と買い物かごいっぱいに商品を入れていた。
同フェアは中小機構と中小機構の地域活性化パートナーである株式会社JR東日本クロスステーション及び株式会社ワングローバルと連携し、石川県、福井県、富山県、新潟県が協力して実施する。豊永厚志中小機構理事長は「今回の応援フェアは、地震の被害で事業の復興もままならない事業者も多いことから、被災地の事業者に負担をかけないために、ワングローバルが商品を全量買い取り、販売はJR東クロスステーションが行うかたちで実施した。リスクをとっていただいた事業者にも感謝したい」と、開催の意義を語った。
塙健司ワングローバル社長は「1か月前に機構から話を聞き、すぐに協力を決めた。事業者1件ごとにメールやファックスで連絡を取り合い、商品を集めた。なかには操業もままならない事業者もいたが、『ぜひ参加させてほしい』という声も多く、復興への熱意を感じた」と開催にこぎつけられたことを安堵していた。