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能登ブルーベリーを使ったドーナツなど出展、「うまいものがたり」始まる:中小企業総合展
2024年 3月 6日
食品・飲料分野の商品の販路開拓を目指す中小企業74社が出展する「中小企業総合展 in FOODEX 2024」が3月5日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で始まった。アジア最大級の国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN 2024」(日本能率協会主催)内に、中小機構が「うまいものがたり」との出展ブースを設け、中小企業が自ら企画開発・製造した食品・飲料分野の商品を一堂に展示している。会期は3月8日まで。時間は10時〜17時(最終日は16時30分まで)。
能登半島地震の被災県からは5社が出展。このうちドーナツ製造販売のウフフ(金沢市)は、石川県能登町にある「ひらみゆき農園」のブルーベリーを使ったドーナツも製造している。同農園はブルーベリー畑や加工場が大きな被害を受けたが、以前から取引していたウフフは、冷凍保存されていた同農園のブルーベリーの加工・販売を代行している。珠洲市出身の志賀嘉子・ウフフ社長は「能登のブルーベリーは粒が大きく甘みもあっておいしいと評判。今夏の収穫量はだいぶ少なくなるだろうが、これからも(同農園と)取引を続け、支援していきたい」と話している。
一方、13年前の東日本大震災で被災したマルリフーズ(福島県相馬市)は冷凍アオサを出展。同社は全国有数のアオサの産地・松川浦で養殖されたアオサを加工していたが、大震災で工場が津波の被害を受け、さらに原発事故の影響もあって出荷できない状況に陥った。その後、徹底した品質管理などを進めたうえで震災から7年後の2018年、出荷再開にこぎつけた。同社の阿部純也営業部長は「松川浦でアオサの収穫ができなかったときに愛知県内の漁協がアオサを提供してくれ、大変うれしかった」と当時を振り返った。現在はアオサの輸出を進めており、5カ国語に対応したアオサ料理のレシピをサイト上で公開している。
「中小企業総合展 in FOODEX 2024」の詳細は中小機構のホームページへ。