省エネQ&A

エネルギーミックスとは?

回答

エネルギーミックス(ベストミックス)とは、加工されない状態で供給される石油、石炭、原子力、天然ガス、水力、地熱、太陽熱などの一時エネルギーを転換・加工して得られる電力について、経済性、環境性、供給安定性と安全性を重視した電源構成の最適化のことをいいます。

エネルギーミックス(ベストミックス)とは、加工されない状態で供給される石油、石炭、原子力、天然ガス、水力、地熱、太陽熱などの一時エネルギーを転換・加工して得られる電力について、経済性(Economy)、環境性(Environment)、供給安定性(Energy Security)と安全性(Safety)の頭文字をとって表現される「3E+S」を重視した電源構成の最適化のことをいいます。「3E」を判断する指標として、それぞれ以下の比率が挙げられます。

  • 経済性(Economy):発電コストが安い「ベースロード電源」の比率
  • 環境性(Environment):CO2を排出しない「ゼロエミッション電源」の比率
  • 供給安定性(Energy Security):エネルギーの自給率に基づく「セキュリティー電源」の比率

経済産業省は、総合資源エネルギー調査会の基本政策分科会 長期エネルギー需給見通し小委員会の議論を踏まえ、「2030年度の望ましい電源構成(ベストミックス)」案を公表しています(下図:出典は「長期エネルギー需給見通し 骨子(案)」資源エネルギー庁)。

2030年度の望ましい電源構成(案)について 2030年度の望ましい電源構成(案)について

上記「2030年度の望ましい電源構成(ベストミックス)」案でご理解いただける通り、「徹底した省エネ」が基本方針として盛り込まれ、具体的な「3E」の目標水準が定められています(下図:出典は長期エネルギー需給見通し小委員会第8回会合(資料4))。

3Eの具体的な目標水準について 3Eの具体的な目標水準について
回答者

技術士(衛生工学) 加治 均