調査
物価高による消費低迷で10月の業況DIは▲17.2に悪化:日本商工会議所
2024年 11月 5日
日本商工会議所がまとめた10月の商工会議所LOBO(早期景気観測)調査結果によると、全産業合計の業況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)は▲17.2と前月から3.1ポイント悪化した。物価高による消費低迷が続き、3か月ぶりに悪化した。
業種別の業況DIは小売業が▲24.1と前月比5.4ポイント悪化した。消費者の買い控えが響いた。卸売業も▲26.1と同10.0ポイント悪化した。製造業は▲22.0で同1.4ポイント改善した。自動車関係がけん引したが、改善幅は小幅に留まっている。
先行き見通しDIは▲15.1と今月比2.1ポイント改善する見込み。電気・ガス代への補助などが見込まれる新たな経済対策や、高い賃上げに伴う冬の賞与増加による消費拡大への期待感がうかがえる。一方で、長引く物価高で実質賃金が再びマイナス転換し、コスト増や人手不足、価格転嫁の遅れ等、経営課題は長期化しており、中小企業の先行きは力強さに欠けている。
詳細は日本商工会議所のホームページまで。